ナースステーションでかき込むように食事を済ませることが習慣化し、私は早食いが癖になってしまいました。実際、これは多くの看護師に共通しているようで、自然と染み付く切ない職業病です。ナースコールが鳴ったらすぐに駆けつけられるよう、あるいは休憩時間を少しでも睡眠に回せるようにと必死に、いつの間にか食事が味わうことではなく、流し込むことに長けてしまいました。業務面では助かるかもしれませんが、この習慣を放置すると、自身の消化器系に甚大なダメージを与えてしまいます。悪化すれば、将来的に深刻な不調を招くリスクも孕んでいるでしょう。
また、早食いの弊害として肥満のリスクも挙げられます。脳が満腹感を感じる前に大量の食べ物を胃に送り込んでしまうため、必要以上に食べてしまいがちになるのです。また、食べ物をきちんと咀嚼せず飲み込めば、消化不良や便秘の原因にもなります。そんな不健康予備軍になっている事実を目の当たりにして、私は早食いに危機感を抱くようになりました。
そこで、私は心を入れ替えて、早食いの改善策を講じることに。まず取り組んだのが、意識的に咀嚼回数を増やすことです。物理的に飲み込むスピードを落とすために、一口を少量にするように心がけました。その際、おすすめなのがあえて小さいスプーンや細い箸を使うことです。一度に口に入る量を制限することで、自然と噛む回数が増え、素材の味を感じる余裕が生まれます。たとえ食事時間が短くても、その質を少しだけ高める工夫をすることは、自身の身体を慈しむ大事なステップとなります。忙しさを理由に身を削っている自覚がある方は、食べ方の小さな習慣で少しずつ健康を取り戻していきましょう。